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マイクロバイオーム化粧品

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  • 10月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:11月7日

皮膚常在菌の種類

マイクロバイオームとは?

一般的に土壌や水中、私たちの体にも存在している微生物集合体(微生物叢)を指します。この多種多様な微生物が、適度なバランスをとりながら周囲の環境に影響を与えています。

特に腸内マイクロバイオームは以前から研究されており、消化・免疫・ホルモン調整などに関与することで健康や病気にも影響を与えていると考えられています。


皮膚のマイクロバイオーム

善玉菌や悪玉菌など腸の内側だけでなく、皮膚には多種多様な菌が存在しています。皮膚にも「皮膚常在菌」と呼ばれる微生物叢が存在し、近年、肌のバリア機能や保湿、炎症抑制に重要な役割を明らかにする研究が進められています。

マイクロバイオームの量やバランスが、人の腸内はもちろん肌の健康状態や美しさにも大きな影響を与えます。

<主な皮膚常在菌>

  1. 善玉菌(美肌菌)

    表皮ブドウ球菌

     汗や皮脂を分解し肌の保湿に必要なグリセリンや脂肪酸を作り出します。グリセリン

     は肌に潤いバリア機能を与え、脂肪酸は肌を弱酸性に保ち黄色ブドウ球菌の増殖を抑

     えます。


  2. 日和見菌

    皮膚上の善玉菌と悪玉菌のバランスに左右され、良くも悪くもなる菌類です。

    アクネ桿菌

     ストレスなどバランスが崩れ皮脂が増えると脂肪分の多い場所に定着し、

    毛穴の中で増殖してニキビを作ります。

    マラセチア菌

     カビの仲間で増えすぎると菌自体が炎症を引き起こすだけでなく、菌が

    アレルギー物質として認識されアレルギー症状も引き起こします。


  3. 悪玉菌

    黄色ブドウ球菌

     一般的には健常成人の約30〜40%が保有しており、通常は無害です。肌の弱酸性を

     保つ善玉菌が少なくなり、アルカリ性環境が進むと増殖します。菌が産生する毒素が

     皮膚炎や化膿を引き起こします。


マイクロバイオーム化粧品の種類

プロバイオティクス(代表例:乳酸菌、ビフィズス菌、発酵菌体)

  発酵食品に多く含まれる善玉菌を直接肌にお補います。バリア機能を強化したり、敏感

  肌や乾燥肌の改善を促します。菌そのものを配合するため、菌コントロール及び安定性

  に課題があります。

プレバイオティクス(代表例:オリゴ糖、ハチミツ、植物エキス)

  皮膚常在菌を育てることを目的とし、特に善玉菌の養分となる成分を肌へ補います

  善玉菌に対し自然な生育を促すことで刺激が少ない一方、個人の皮膚常在菌叢や状態に

  左右されるデメリットがあります。

ポストバイオティクス(代表例:酵母発酵エキス、乳酸菌代謝物)

  善玉菌が生み出す有用成分(代謝物)を肌へ補います。精製によりアレルギー物質が

  除去された安全・安定な成分です。バリア機能を強化する短鎖脂肪酸、抗炎症/酸化

  作用のある酵素やペプチド、代謝をサポートするビタミン類など様々な有用性のある

  成分を含んでいます。


まとめ

腸と皮膚のマイクロバイオームは密接に連携しています。このため、腸内環境が乱れると肌にも炎症やトラブルが現れることが分かっています。その考えから善玉菌やその菌が作る代謝物はを取り入れた化粧品が広まってきています。内側から腸を整え、外側から皮膚を整え、美肌につなげていきましょう!また、腸活、肌活だけでなく、普段からの 食事や睡眠、ストレスケアなどの生活習慣も重要な要因であることを忘れずに✨

 
 
 

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